筋肉痛はなぜ起こるのか?ご存じでしょうか。
身体にはよくよく考えてみるとなぜだろう?と不思議に思うことが沢山ありますね。
筋肉痛は、筋肉を激しく動かした際に「筋繊維」が傷つき、それを修復する時に炎症が起こることで痛みを引き起こしているものと言われています。
この「筋繊維」とは、筋肉そのものではなく、筋肉や筋組織を構成している非常に細い多数の細胞のことです。
★筋肉痛の種類と症状
筋肉痛とひとくちに言っても、実は二種類に分かれているのです。
ひとつは「即発性筋痛」といって、その名の通り運動した直後や、早ければ運動している最中に起こります。
筋肉が熱く重い感覚になるような痛みを感じるもので、体を動かすだけでなく、長時間同じ姿勢で座っているだけでも起こることがあります。
この即発性筋痛の場合は、疲労物質である「水素イオン」が発生することによって引き起こされます。
もうひとつは「遅発性筋痛」です。一般的に知られている筋肉痛は、ほとんどの場合この遅発性筋痛のことを指します。
運動して数時間から数日経った後に筋肉を動かすと痛みを感じる、というのがこのタイプの筋肉痛です。
この筋繊維が傷つきやすいのは、筋肉を縮ませる動きよりも伸ばす動きです。
スクワットやダンベル運動などの動きで筋肉を伸ばす時に、筋繊維に大きな負荷がかかり傷がつくのです。これを治そうとすると炎症によりブラジキニン、ヒスタミン、アセチルコリンなどの痛み物質とされるものが発生し、筋繊維を包む筋膜にその痛み物質が刺激を与えることで筋肉痛になるとされています。
また、脱水により血液の循環が悪くなり、酸素不足や周囲の細胞から発生する代謝産物による刺激が起こることも原因になるといいます。
★超回復
筋肉痛になると、筋肉が「もっと強くならなければ」と判断し、傷ついた筋繊維を以前より少し太くして筋肉を大きくしようとします。
筋肉痛の前の状態に戻るだけでなく、より筋肉をパワーアップさせるこの現象を「超回復」と呼びます。
これを繰り返すことによって、筋トレで筋骨隆々な体を手に入れることができるのです。
よく聞かれる質問で筋肉痛になってもトレーニングしていい?と言うものがあります。
継続して筋トレをしたい人にとって、筋肉痛が治るまでトレーニングを休まなくてはいけないのかと迷われる方がいます。
筋肉の超回復には、だいたい48〜72時間かかると言われています。
そのため、筋肉が成長できるまでは筋繊維に新たな傷
を与えないよう、痛みが治まるのを2日以上待ってトレーニングするのが良いと言えます。
筋繊維が傷ついた状態でトレーニングをしても、筋肉が大きくなりにくいばかりか、むしろ筋肥大を妨げることになってしまう恐れがあります。
どうしても毎日筋トレをしたい場合は、前の日とは別の箇所の筋肉を鍛えるなど、オーバーワークならないよう気をつけましょう。
歳をとると筋肉痛になるのが遅くなるのかというのにも疑問があります。
歳をとると筋肉痛が遅れるという話を聞いたことがあるとよくいいますね。
しかし、実は加齢と筋肉痛の遅れに直接的な関係はありません。
正しいトレーニングを続ければいくつになっても体に負荷なく筋肉は鍛えることができます。
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