🧠 パーキンソン病とは?
パーキンソン病は、主に高齢者に多く見られる神経変性疾患の一つで、脳の中脳にある「黒質(こくしつ)」と呼ばれる部分で、ドパミンという神経伝達物質を作る細胞が減少することによって発症します。
このドパミンは、体をスムーズに動かすために重要な役割を果たしています。そのため、ドパミンが減少すると、動きがぎこちなくなったり、体がこわばったり、手足が震えるなどの症状があらわれます。
発症年齢は50〜60代が多いとされていますが、40歳未満で発症するケースもあり、その場合は「若年性パーキンソン病」と呼ばれます。
🧪 原因はまだ解明されていない?
パーキンソン病の原因は完全には解明されていませんが、加齢や遺伝的要因、環境的要因(農薬など)などが複雑に絡み合っていると考えられています。最近では、腸内環境や自律神経の乱れも発症に関係している可能性が指摘されています。
🚶♂️ パーキンソン病の初期症状に注意
以下のような初期症状が見られる場合、早めに神経内科などの専門医に相談することが大切です。
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動作が遅くなる
歩くときに足を引きずるようになり、動作がゆっくりになります。 -
日常生活に違和感を感じる
歯磨きや入浴など、今まで普通にできていたことが難しく感じるようになります。 -
手足の震え(安静時振戦)
じっとしている時でも手が震えるのは、パーキンソン病の典型的な症状の一つです。
また、便秘や抑うつ、味覚障害、レム睡眠行動障害、多汗や手足のしびれといった自律神経の乱れによる症状が、運動症状に先行して現れることもあります。
🌿 早期発見・早期対処が鍵
パーキンソン病は完治が難しい病気ではありますが、薬物療法やリハビリによって症状の進行を遅らせたり、生活の質(QOL)を維持したりすることが可能です。近年では「運動療法」「鍼灸」「自律神経へのアプローチ」なども併用されるようになっています。
症状が軽いうちから、専門家に相談し、適切なケアを取り入れることが非常に重要です。