🌿 灸と免疫の関係 〜古典から現代科学、そして国際貢献へ〜
古くから日本では、「足三里」というツボにお灸を据えることが健康維持の秘訣とされてきました。たとえば、松尾芭蕉の『奥の細道』には次のように記されています。

もゝ引の破をつゞり、笠の緒付かえて、三里に灸すゆるより、松島の月先心にかゝりて……
また、兼好法師の『徒然草』にも次のような記述があります。

四十以後の人、身に灸を加へて、三里を焼かざれば、上気の事あり。必ず灸すべし。
このように、足三里へのお灸は「旅の健康法」や「中高年の養生」として、古来より多くの人に支持されてきたのです。
🧪 現代医学でも注目される「お灸と免疫力」
今日においても、お灸は免疫力を高める可能性があるとして注目されています。ここでは、明治国際医療大学の研究をもとに、科学的な観点から紹介します。
🔬 明治国際医療大学の研究:お灸は免疫にどう働くのか?
📌 研究の目的
お灸がウイルスに対する防御力を高めるのか、特にヘルペスウイルス(HSV-1)に注目してマウス実験を行いました。
🧫 方法
- ツボ「足三里(ST36)」にお灸を施す
- 1週間後、ヘルペスウイルスを感染させ、体の反応を調査
- 血液・皮膚・臓器から免疫物質や細胞の動きを解析
🔍 主な結果
①生存率の向上:お灸をしたマウスはウイルス感染後の生存率が大幅に上昇(5%→35%)

②サイトカインの増加:IFN-γやIL-1βなど、ウイルスに対抗する物質の分泌が促進
③免疫遺伝子が活性化:皮膚や脾臓で防御に関わる遺伝子がオンに
④NK細胞の活性化:自然免疫の要、ナチュラルキラー細胞が活性化(約3倍)

✅ 結論
お灸は体の「免疫スイッチ」を刺激することで、病気に備える防御力の向上が期待できることが明らかになりました。
引用:Y.Takayama et al(2010):Moxibustion activates host defense against herpes simplex virus type I through augmentation of cytokine production. Microbiol Immunol,54(9):551-7.
🌍「もくさアフリカ」の取り組み 〜お灸のチカラを世界へ〜
もくさアフリカ(Moxafrica)は、日本の伝統医療であるお灸を、医療資源の乏しいアフリカ諸国で活用するプロジェクトです。
🌱 活動内容
- セルフケアの普及:現地住民に足三里へのお灸の方法を指導
- 結核の補助療法:体力の回復や免疫力の支援として活用
- 人材育成:アフリカの現地スタッフを教育し、地域で継続可能な医療支援を実現
お灸は「安価で誰でも実践できる自然療法」として、世界の医療格差を埋める鍵として注目されています。
🦵 何度も出てくる足三里(あしさんり)とは?
足三里(ST36)は、足の陽明胃経に属する重要なツボで、古来より「養生の要」として知られています。
📍 足三里の場所
膝の下、膝蓋骨(ひざのお皿)のすぐ下から指4本分(約7〜8cm)下がった位置で、
すねの外側にある少しくぼんだところです。
指で押すと少し痛気持ちいい感覚があります。
別の取り方として、下の画像のように同側の手で90度を作り、親指ラインをひざの骨の上際にもってきて、中指の当たるところです。

引用:仙台赤門短期大学 https://sendai-akamon.ac.jp/nursing-column/2199-2/
💡 主な効能
- 胃腸の調子を整える
- 免疫力を高める
- 疲労回復・足のだるさの改善
- 自律神経のバランスを整える
- 足の冷えやむくみにも効果的
🔎 ワンポイント
足三里は、古代中国の医学書『黄帝内経』でも「気を補い、正気を高める」ツボとされており、予防医学の観点からも非常に重要とされています。
📝 おわりに
お灸は、単なる伝統療法にとどまりません。科学的根拠と国際的意義を持つ、次世代のケアツールとしての可能性が広がっています。
お灸がもつ本来の力を、あなたの体でも体感してみませんか?
当院では、科学と伝統を融合したお灸施術を行っております。
気になる方は、ぜひ一度ご来院ください。お気軽にご相談いただけます。
住所:590-0406 大阪府泉南郡熊取町大久保東2-8-16
☏:072-453-1558


















