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コロナ禍での不調

2021.01.31

2回目の緊急事態宣言が発令されて来週で1ヶ月が経とうとしています。
その中、コロナウイルス感染拡大防止のためご自宅でお過ごしになる時間が増えている方も多いとお聞きします。
新しい生活習慣やルールが構築され、お仕事の面でも在宅ワークという方法が定着化しつつある現状の中、運動不足な生活が去年4月の自粛から計算すると長い人で9ヶ月間在宅ワークという状態です。

運動不足解消のためネットやYouTubeなどでもいろいろな運動などが取り上げられ、その中でよく話題に上がるのが肩甲骨はがしという言葉です。
そもそも肩甲骨はがしとは、メカニズムから説明すると私たちの体の中には皮膚や筋肉、臓器、骨、血管などを包みこんでつなぐ繊維状の組織「ファシア」ともよばれていますが、そのファシアが張り巡らされています。

どういうものかをわかりやすく説明すると例えばミカンの皮と実の間にある白い筋のような結合組と思っていただくとわかりやすいかもしれません。関節を曲げるとき、皮膚や筋肉、神経がぴったりくっついてしまっていると、それらが引っ張られて痛みが発生します。ファシアは組織間にゆとりを作ってくれるため、私たちは関節をスムーズに動かすことができるわけです。いわば体のワンクッションをおかせるための結合組織と言えるでしょう。

そんな大切な役割をするファシアですが、運動不足や長時間同じ姿勢が続くと、周囲の骨や筋肉と窓着したり、先程例に出したミカンの皮のように、古くなったミカンは皮が身からはがれにくい状態になり結果、姿勢の崩れや肩こりや頚の痛み、頭痛といった様々な不調を招くことになります。

肩甲骨はがしとは、固まってしまった肩甲骨周りの筋肉とファシアをほぐして、動きをスムーズに動かす働きを取り戻すことです。肩甲骨はがしが肩こりや頚の痛みに効果的な理由は、肩こりの一番の原因でもある頚にかかり続けた負荷の蓄積を解消できることにあります。人間の頭の重みは、体の10%で、体重50kgの人なら5kgの重みがあります。

常に5kgの重り細長い頚一本で支えているわけですから、頚には相当な負荷がかかっていると考えられます。
さらに、頭を30度ほど前かがみにするだけで、頚に加わる重さはその3倍になります。
デスクワークなどで長時間頭を傾けていれば、頚の筋肉はみるみる緊張して硬くなり、血行不良や痛み、こりなどの不調を招きます。そしてこの頚を支え、土台となっているのが肩甲骨です。肩甲骨はがしによって首の周りの硬くなった筋肉をほぐしてあげることで、血流を良くして不調を改善することができます。

肩こりや首こりに悩んでいる方
は、意識的に肩甲骨はがしをして、ガチガチに固まった肩甲骨周りをゆるめてあげることが大切です。

 

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